オーケストラ編曲をした「どうする家康」のテーマ曲をN響さんの演奏会で取り上げていただきました。動画が
Youtubeにアップされたのでご紹介。何と指揮はキンボー・イシイさん!「ザ・シンフォニカ」の皆さんとサンサーンスの交響曲第3番「連弾付き」(・・オルガン付きともいう)を
2021年に共演して深く感銘を受けたマエストロです。編曲は放送・録音用バランスで書いているところがあり、実演ではいろいろ工夫をしていただき申し訳ないと思いつつ、熱い演奏をありがとうございました!
同じく演奏された林光さん、池辺晋一郎さんという下北沢の大先輩作曲家たちの作品たち、やっぱりいいよなあ・・林さんには某コンクールにて公開で手厳しく酷評されたという思い出?があるのですが、桐朋から下北沢まで何度か一緒に帰ったこともあり、こんな若輩者(当時まだ20代前半)にも親しくお話してくださいました。池辺さんとはコンサートで光栄にもご一緒させていただきましたし、なんだかラッキーな出会いばかりだなあ。音楽の世間はせまいというけれど、音楽の輪(和?)を感じます。
で、何といっても
三善晃「春の坂道」!これが聴けるのがうれしすぎる。というか、これがテレビ用音楽??もう言葉がありません。
というわけで、結論としてはオーケストレーションは何か別個のものではなく、創作そのもの。たとえシューマンのオーケストレーションはいまいち、と言われても、それがシューマンの音。ベルリオーズのオーケストレーションがいくらすごいとしても、その音ではシューマンにならない。・・こんなことを自分のこととして考えられるくらいに、4月前半の気分の低迷からだいぶ反転してきました。
「オーケストレーションを学びたい」という弟子(イェンナー)に対して高笑いするブラームスの言葉:
「へえそうか、人間は皆五感をもっているということを、わざわざ勉強しなきゃならんのだね」