ミュンヘンでの講習会のあと、せっかく南ドイツまで「はるばる」やってきたのでもう少し足をのばすことに。行き先はザルツブルク。モーツァルトの生まれ故郷、音楽祭の街‥ということで予想通り、人人人‥日本の人もたくさん見受けましたが、イタリア人が多いのにびっくり。でもよく考えれば当たり前、イタリアからはとてもご近所でした。店員さんも普通にイタリア語喋ってました。
(←モーツァルトの生家。昔から黄色かったの?)
せっかく来たからにはコンサートに忍び込もうと思い(もちろんちゃんとチケットを買って)、祝祭劇場(→)の方へいってみたものの、みんな何か正装してる!ここではこういうルールなのだそうで。気が引けたので大きな演奏会は断念。それにしても何だかスノッブでやな感じだな、と思いつつこれも音楽のひとつの文化なのだとも思います(ちなみにザルツブルクといえばカラヤンですね)。
モーツアルテウムであった
ハーゲン弦楽四重奏団の演奏会へ(ここでも正装の人が多かったけど)。もちろん全てモーツァルトで、連弾とカルテットの関連を知っていろいろ参考になったし、「ハイドン・セット」の好きな曲も入っていて大満足。こういう音楽にこそヨーロッパが積んできた文化を感じます。ちなみに講習会の先生たち、
タール・グロートホイゼン・デュオも今年の
ザルツブルク音楽祭に出演してました。
ともかく観光客は多いし(もちろん私たちもその2人)、どれもペラペラ・キラキラしていて何となくなじめなかったこの街。天気がいまいちだったこともあって、路地などとてもくらーい感じで、これだからもモーツァルトも逃げたしたくなったのか‥と勝手に想像(モーツァルトは雇い主とうまく行かなくなってウィーンに出てきたのでした)。音楽祭のラインナップはとても魅力的だけれど、それにまとわる何ともいえない俗っぽい空気‥
などと酷評してますが、いい街には違いない。何しろモーツァルトが生まれた街ですし、ちょっと特別です。歩いていると「ここに182×年シューベルトが滞在しました」などという碑があったりして、なかなか感激します。というわけで、いろいろな音楽の文化についてお勉強できました。ちなみに音楽祭のシーズンを過ぎるととても静かな街に戻るそうです。
(←偶然たどりついたおいしい店「陽気なおサル亭」)