「マレイ・ドラノフ」シリーズも最終回‥って何を今さら、というほど日にちが経ちましたが、感謝すべきこのお2人のことを。
向かって右が私たちのホストファミリーのビリーさん、左側は野本由紀夫先生。
(本場のカリフォルニア巻きを食べに行ったすし屋にて)
ビリーさんは、前回受けたときも私たちの面倒を見てくれました。その時は
英語のしゃべれる「超優秀な」友だちと一緒にいったので安心でしたが、今回は2人だけ。ビリーさんも私たちの英語力をよーくご存知なのでだいぶ心配していたみたいですが‥(どーにかなりました)。
コンクール期間中、とても過ごしやすい環境にしてくれて本当に助かりました。彼女はマレイ・ドラノフの第1回からホスト(ホステス?)をしているのですが、歴代入賞者は彼女の家に泊まった人が一番多い、というのは秘密。ドラノフ夫人も「あんたたち、ビリーのとこでラッキーだわよ」と言ってました。
(の)先生‥私たちのデュオの生みと育ての親。最初の数年は本当に手取り足取り、レッスンに行くと「重症患者がやってきた」といつも言われてました。コンクールとなれば付きっ切り、デュオなのかトリオなのか、という‥本職が音楽学の先生に、ソロにイマイチ興味がわかないピアノ科生と作曲しない作曲科生の変なトリオ。
親離れのきっかけは、やはり「ドラノフ」。これからは自分でやらなければ、と気づいて留学したわけです。とはいえ、留学の際も何だかんだとお世話に。彼の後押しがなければ、今ドイツにはいなかったでしょう。
今回、忙しい中わざわざ聴きにマイアミまで来てくれました(もう今さら何のレッスンもありません)。1位の結果が出た後、周りの人たちは私たち以上に先生に「よかったね」と祝福してました。ようやく少し恩返しができたのが、何よりうれしいことでした。
いろいろな人から質問があった「ノモト・メソード」というコトバ‥さも私たちがあるトレーニング法で育ってきたみたいですが、そうではないです(ある人など「それって宗教か何か?」などと言ってましたが、ちがうって)。
まずこの「メソード」というコトバがまるでピンと来ないのですが‥どこがノモト式かといえば、ピアノソロよりも、デュオ作品はオーケストラとの関わりが強いことを、彼ははじめからよく解っていたということではないでしょうか。
もし専門的にデュオをやっていこう、という方がいらっしゃれば、ぜひ彼とコンタクトをとるのをお勧めします。海外とのデュオ人脈もありますし、何より日本で有数のデュオ教育者です。
とはいえ、今回のコンクール結果はドイツに来てから身についたものが大きかったと思います。その意味で、まずステンツェル先生たちに感謝。もちろん、それが身についたのは野本先生や、私たちのピアノや作曲の師匠たちのしっかりとした基礎の教育があったからです。本当に、いろいろな人たちのおかげで今の私たちがあることを実感します。皆さんにただただ感謝、感謝です。