国立音大ピアノ科の生徒さん、小西智明くんの演奏会へ。
メシアン《幼子イエスにそそぐ20のまなざし》から第2, 3, 9, 10, 11, 14, 15曲、45分を全て暗譜で!とても鮮やかに演奏。実にいい音がピアノから立ち上がってきていました。彼はこの3月にピアノ科、ソリストコースともに首席で卒業します。メシアンづけのこの1年、こちらも本当に勉強になりました。これまでいい時間をどうもありがとう。
そういえば。
長岡での響き合うピアノの演奏会の後で、三善晃先生に「2台ピアノの現代作品で弾くとよい曲は何ですか?」と聞いたら、「響象IIのほうがいいんだけど」とじわっとおっしゃられ(その日ほかのデュオが響象Iを弾いていた)(あ、質問まずった・・と思っていると)「やはりアーメンの幻影じゃないかなあ」とおっしゃられました。ていうか、話は「私たちも響象弾きたいです!」から入るべきだろうに・・この常識のなさよ。そのあと実際レパートリーにして何度も弾くわけだし。
コンタルスキー先生のもとでも《アーメンの幻影》は勉強していて(ただし全曲ではなくコンタルスキー・チョイス版)、そういえばまだ弾いていないじゃないか。弾きたいなあ(藤井先生に習いたかった・・・・)。メシアン、圧倒的な存在。
昨日は鈴木輝昭先生の退任コンサートへ。学生も多く参加した演奏の熱もあったけれど、何より先生の作品!作曲家としての姿、そして普段から人としての立派さ。その姿を見て「尊敬の念」というのはこういう方に対して持つのだと強く感じます。私は直接の弟子ではありませんが、これからもずっと心の指標にさせてください。