国立音大でのピアノデュオ・セミナー、楽しく充実した二日間となりました。私たちの教えうんぬん以前に、ピアノデュオへの興味、愛がある人たちが集う貴重さを感じました。誰かに何かを教わるのでなく、私たちも含めたみんなが自ら学んでいく場。受講・聴講の皆さん、お世話になった国立音大の皆さんに感謝申し上げます。
(素晴らしいシューベルトを聞かせてくれた飯野さんペアとともに。川端さん撮影)
そんなこんなで、長かった夏休みもそろそろ終わり。夏の終わり特有の何ともいえないさみしさ。長嶋茂雄がいう8月の戦争の記憶や「負け」が印象に残る高校野球。カウントダウンされる日付とまるで終わっていない宿題(これは私。子どもたちは着実に終えているらしいが?)。というか、相方にお疲れさまと強く言いたい。
この夏休みは積読・積聴?の解消、をしながら同時に積み上がっていきましたが、本はボルヘスやガルシアマルケス、音楽はアルベニスやグラナドスが中心にあって、このたまたまの符号はなんだろう。これまでスペインやラテンアメリカに興味を持ったことはあまりなかったのに、うーん、きっかけも理由もわからん。そして、遠山一行氏の本にうなりつづける。
それにしても、急速に朝ドラがつまらなく感じられてきたのはどういうことだろう。あれだけ生き生きしていた一人ひとりが、今では概念というぺらぺらの仮面をかぶっているようにも見える。優三さんが魅力的すぎたのか。もしくは最後にどんでん返しがちゃんとくるのか。「おもしろすぎるもの」には要注意。そのおもしろさにいつしか自縄自縛になってしまい、身動きがとれなくなってくるのか(そのあたりのバランス、今回の大河ドラマはさすがな気がする)。
ピアニストの友田恭子さんの
最新CDをいただきました。ご姉妹によるモーツァルトのピアノデュオ。すばらしさに相方とききながらため息をついていました。そうそう、理想はこういう演奏なのです。必聴盤!