プレゼンテーション演奏会、無事に終えることができました。4人が本当に生き生きと蘇らせてくれました。ありがとうございました!やっぱりカルテットはいいなあ。
今年から母校で作曲の実技を教えるようになり、「作曲って一体どうやって教えればいいのか、そもそもどうやって学んできたのか」と考えていたところ、私の高校時代をよく知る新垣隆先生より「あのカルテットを生徒に聞かせたらいいのでは?」と助言をいただきました。背中で語る、ってやつか・・と思い、25年前の曲に気恥ずかしさもありつつ演奏してもらうことにしました。そうしたら一番学んだのは自分だったようです。うーん、そこまでの深慮遠謀とは。というのは:
このカルテットを書いた高校2年生の時、新垣先生が教員になって初めての授業を取ったのでした。今もはっきりと授業内容を覚えていて、本当によくしていただきました。その後の作曲での紆余曲折は申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが、作曲に身が入らなくなった訳もこの曲の再演で気づくことができました。そうだったのか・・!
自分がそのワナにかからなければ、もしかしたら作曲メインの全く違う人生を歩んでいたかもしれないなあ、やはり教えるということは他人に影響を与えるもので、あくまで生徒一人一人の持っているものを自ら伸ばしていくのを助けることが大切だなあと思うことができました。
自分自身はやはり当時もっと調性音楽を書きたかったし、書くべきだったのだと思います。そのすきまを今うめていますが、この回り道が「よかった」と思えるようになりたいものです。来年は2つの新作発表予定があり、今からそわそわしています。