今年の夏はできるだけ家と近所におります。仕事といえばレッスンとコンクール審査くらいで、この1週間など1つも仕事の予定がなく、本当に夏休みです。小学校・幼稚園は夏休み延長になり新学期も状況が心配なところですが、今は健康第一、自分の行動で誰にも迷惑をかけたくないなと思います。
ピティナの審査はG級2次と連弾全国大会の2つ。少し久しぶりなソロの審査では明確な意見を点にのせました(そうしたら他のなじみの審査員たちに「いつもは点数渋めなのに」「いいよいいよー」とか言われる)。連弾の方は自分の生徒たちが出場していて、しかも1位に。できるだけ公平なつもりですが、なかなか難しいものでした。
生徒たちが
今回は私の名前を申し込み時に書いていたので、特別指導者賞を頂きました。けっこう反響があるもので、こちらもびっくり。連弾部門を審査していて、もちろんみんな上手なのですが「ああ、ここがもったいないなあ」というツボがいろいろあったので、もう少しいろいろな方にお伝えしたいものです。(なにぶん1週間仕事なしなので、すかさずレッスン生の募集)
仕事といえば、ベートーヴェン楽譜完結巻の準備中でした。この数日はハンマークラヴィーアにかかりきりで、楽譜を見ていると家族の存在を忘れてしまいます。あぶない。「お、これはすごい発見だ!」なんて思って後で調べたらもう他の人が言ってた、なんてことばかりですが、それでも自分で楽譜から作曲者の思考を読み解いていくのは本当に楽しいものです。そういう新鮮な感動が若いピアニストたちには足りないのかな。上の芝田&佐藤デュオは自分たちでいろいろ考えていて頼もしく、まだまだながらも音にもなっているように感じる。
特にこの作品、作曲者いわく「パンのため」(!?)。生活のためにこんなすごい曲を書く人。しかしわかるような気もする。ピアニストはベートーヴェンの後期ソナタを神聖視しすぎているのかもしれない。op. 109以降はこれからなのでまだなんともいえないけれど。