今期桐朋の授業は今日でおしまい。(レッスンはまだまだ)
シューベルトの分析授業の最終回、森山さんと末永くんをゲストにお呼びして、というよりお二人に授業をしていただく。4年前のシューベルト授業の2回目で、内容は重複しつつも新しいことも取り入れ、分析的な観点では発見があった一方、シューベルトとの距離の以前との違いになかなか折り合いのつかない1年だった。
そんななか、お二人の友人に来ていただいての曲は「岩の上の羊飼い」と「春に」。
どちらも学生たちなりの表現によって、ようやくぼくのシューベルトと再び出会えた気がした。岩の上の羊飼い、いろいろ分析のネタはあったのだがそれを全て封印して(この曲のメッセージを学生ひとりひとりに考えてほしい)、末永くんの進行にお任せしたのがよかった・・森山さんのマシンガントーク(出力20%くらい)も目が覚めるようで、月並みだけれどがんばらないとなーと思った。
友人たちの力をかりてどうにか乗り切り、無力に申し訳ない気分になりつつ、「何を(食べて・読んで)きたかで人がわかる」ではないけれど、「友人たちをみればぼくがわかる」、と誇りたい(いや、自分もこんな友人がいて捨てたものじゃないぞと)、素晴らしい友たちに感謝。そしてシューベルトに!