打楽器奏者のPeter Sadlo氏が亡くなられたことを聞く。まだ54というから、早すぎる。
2008年にバルトークの2台ピアノと打楽器のためのソナタを彼と共演する機会があって、それは私たちにとって「Sternstunde」だったと今でも思います。その時のブログは
こちらと
こちら。
この曲を何度か演奏した中でもあの時は特別だったし、もう一人の打楽器奏者が1拍ずれて入ってしまったときに「ピリッ!」とほかの3人の視線が瞬時に行き交い、ぴったりつけたのも奇跡的で、あの時のみんなの誇らしいようないたずらっぽいような空気はいまでも手に取るようによみがえってくる。
「ああ、この人にはかなわない」という音楽家との共演という意味でも忘れられない。その彼が強調していたチェリビダッケの凄さ・・上には上がいる、いた、ということだろう。私たちはそうなれないのだろうか?ミュンヘン・フィルの映像を見ながら、今日は過ごそうと思う。