
高校からのI先輩は、その旦那さんとともに頭の上がらないお一人。そんなIさんのお達しにより8日間、海の上のピアニストに。
別に他の人でも・・と思ったけれど、やってみると初見・すぐアンサンブル・アレンジ(てきとう即興)・移調が必要で、確かにこれは(普段あまり重点をおいていない)ぼくの便利機能だ。
さて、天候に恵まれ船はあまり揺れず、恐れていた船酔いも無し。普段はお客さんと同じ生活で何だかバカンス?
・・などと油断していると他メンバー(弦5・コンマス2名含む&歌2)がおずおず「ドヴォルザークの五重奏を」「メントリ」などと恐ろしいこと言ってきて、まさかの初見で合わせ。みんな上手い。それからみんな熱心に個人練習・・ええと、これって合宿か何か?
結果として、「クラシック聴いたことない」というようなおじいさん・おばあさんたちが熱狂する演奏会となって、音楽の力を改めて感じました。作品の力、そして演奏の力・・
一日だけ、立っているのも大変な揺れになった日のコンマス2人による壮絶な「ナヴァラ」。また、久しぶりに歌とともに弾いて身にしみた(2人の歌い手、本当に素晴らしかった・・)その表現力とアンサンブルの可能性!
終わってみたら、静かな海と幸運な航海、でした。
I先輩、どうもありがとうございます!