7月18日(月)、高橋悠治×藤井一興デュオのコンサートへ行ってきました。
藤井先生ファンということもあり、高橋さんのピアノを生で聴いてみたいという希望もあって暑~い中(といってもその頃ではまだマシな気温だったような)てくてくトッパンホールへ。
トッパンホールといえば、そういえば客席から聴くのは初めてかも!なんて自慢話のようですが、初めて舞台に立った2002年のデビューコンサート。オーディションに合格し、ホール側とちゃんと契約書を交わしギャラまで支払われて、私たちには初めての「プロ」としての演奏会でした。最近では、名曲探偵アマデウスに初出演の「マ・メール・ロワ」で収録したホールでもあります。何かとお世話になっているこのホール、今後も何かありますでしょうか?
さて、演奏会のお話。
連弾、それぞれのソロ、そして2台ピアノ。曲もクルターク、高橋悠治、ドビュッシー、小倉朗、カーデュウと多彩な内容で、しかも演奏前にある高橋さんの曲解説も楽しく、こういった演奏会もありだなぁと勉強になりました。
藤井先生の演奏会はソロでもピアノデュオでもできるだけ足を運んでいます。ソロではもちろんいつもながらの音色にためいき。しかし今回はピアノデュオでの高橋さんとの演奏が一番おもしろかったです。藤井先生は一般人(?)とのデュオだと少々際立ちすぎてしまうようなのですが、今回のお相手はさすがの高橋さん。どちらも譲らぬ奇人ぶり(いい意味です!)、音楽への集中力がさすがで、しかも実に素晴らしい「アンサンブル」でした。
さてこのお二人、経歴の名前の下には共に「作曲家、ピアニスト」とありました。全く違うお二人ですが、なるほど、肩書きは同じなのですね。そういえば、ブリテンとリヒテルのピアノデュオもしっくりくるのは何故でしょう・・・。
演奏会の模様は今週末の日曜日、31日18時よりNHK-FMの「現代の音楽」で放送されるそうです。伝説的なお二人が同じ舞台で演奏しているところが見れないのはとても残念なのですけれど、興味のある方はぜひぜひ。
ちなみに、アンコールは「マ・メール・ロワ」でした。美女と野獣、よかったです。
・・さてどちらが野獣でしょう??