2008年3月に行われる第11回
マレイドラノフ国際2台ピアノコンクールの
要項が出ました。
基本的には前回までと同じように、
①映像審査
②カナダとオランダどちらかでの予備予選
③マイアミでのセミファイナル(2台ピアノプログラム45分×2、連弾プロ45分、新曲)
④本選(コンチェルト)
という流れですが、注目ポイントは2つ。
・課題曲。③におけるレーガー作品(「ベートーヴェンの主題による変奏曲とフーガ」もしくは「イントロダクション・パッサカリア・フーガ」のどちらか)
・本選の協奏曲はブルッフ。
このコンクール、実はコテコテドイツ人がやってるんじゃないか‥と思うようなこの選曲。実際毎回ドイツ留学組が好成績を出しているし、プログラムを立てるときに「アメリカだから」という考えは全く必要ありません。
ブルッフの協奏曲について、あまり詳しくは知りませんが、2台ピアノのための協奏曲としてはほぼ唯一のロマン派作品(あとはメンデルスゾーンが10代の頃に書いた2曲くらいでしょうか)。シューマンのようなブラームスのような‥なのにプーランクみたいな(というのはプーランクが自分の協奏曲に引用したから)。どこかレーガーを思わせるとも思ったら、もともとオルガンとオケのために書かれたようです。
いいなあ。カサドシュやマルティヌーに比べたら‥。
ぜひ日本からも参加してほしいです。年齢制限は今回少々縮小して21~33歳。
ミュンヘンコンクールのデュオ部門が当分開かれないこともあって、今回はさらに熾烈な戦いになるだろうなあ。すでに何組もの強烈デュオから参加希望を聞いてます。
参加しないまでも、もし時間の余裕があればぜひ聞きにいってみてください。
ピアノデュオ観がまるきり変わります。
2008年3月8~16日です。