今日、4年半の留学生活を終えて、一人のヴァイオリニストが日本へ帰国していきました。彼女とはロストックで初めて会ったのですが、私たちと同い年で、実家もとても近所なのでどこか親近感(っていうか友だちですけど)。しかし、彼女のお別れパーティで衝撃的な事実が判明。それは‥(以下実録会話)
「ま、お別れといっても実家が近所だし、また会うよね」「だねー」
「そういえば前は○○駅の近くに住んでて」「え、私も」
「○○駅といっても、となりの県に住んでたんだけど」「え、私も‥」
「‥どこに住んでたの?」「○△□‥」
「え、ぼくも‥。じゃ、もしや小学校は‥」「○×小学校!」
「ぎゃー!」(×2)
というわけで‥(ヘタクソな実録で失礼)、
小学校が一緒だった!(カトーと)
彼女は1年生で転校してしまったそうですけど、こんな偶然ってあるんでしょうか。あるんですね。この会話を横で見てたYちゃんは「ぜったいやらせだ」とか言ってましたが。
そんなわけで、彼女とはまたどこかで会う、という確信が生まれました。それにしても4年も住んだ街を離れる気持ちはどんなものなのでしょう。ともかくこれまでお疲れさま。お幸せに!
ロストックの日本人のなかで一番よくおしゃべりしたんじゃないかという友だちの帰国がそろそろ近づいてきました。そんな彼のロストック最後の演奏会がありました。
そして、とても感動しました。
彼は大変「苦悩」する人で、この1年半、話すことといえば彼のいろんなことが多かったように思います。ですが、最後に彼はとてもいい音楽という素晴らしいものを私たちにくれました。学校のホールであそこまでよく響いた音楽を聞いたのははじめてだったように思います(もちろん私たちの主観がいっぱい入ってますが)。
D. Scarlatti: Sonate E-dur L.21/K.162
F. Schubert: Sonate G-dur D.894
Pause
T.Takemitsu: Litany
F.Liszt: Funerailles
A.Skrjabin: Fantasie op.28
Zugabe
Grieg:Jeg elsker Dig!
Taku Kuno , klavierちなみに、いつも感心するのは彼のアンコール選曲センス。今私たちはそれで頭を悩ませているので本当にうらやましい‥今回はグリーグの「君を愛す」という曲(歌曲のピアノソロ版かな?)で、たぶんほぼ知られていないですが、とてもいい曲です(ぼくは以前たまたま編曲したことがあったから知ってたけど!←じまん)。
演奏会へはドイツ人男性集団が大挙押しかけていました。あんなにたくさん友だちがいるならこの街から去りがたいだろうなあ。