ハンブルクへ
Alfred Brendelのリサイタルへ行ってきました。御年75歳。感想は、素晴らしい‥の一言で終わります。本当に終わってよろしいでしょうか?
28.3.06 Laeiszhalle, Hamburg
Alfred Brendel, Klavier
Haydn: Sonate D-Dur Hob. XVI:42
Schubert: Sonate G-Dur D 894
Pause
Mozart: Fantasie c-Moll KV 475
Mozart: Rondo a-Moll KV 511
Haydn: Sonate C-Dur Hob. XVI:50
Zugabe
Mozart: Sonate a-Moll KV 310 2. Satz
彼の一般的イメージは「知的」ということでしょうか。実際に接してみると、確かにいろいろな要素をくっきりさせる、という点で知的と言えると思います。プログラムも実によく考えられています。ですが、まず何より音楽を楽しむ姿、それとキャラクターなのか年齢からくるものなのか、飄々(ひょーひょー)とした感じがとても印象的です(ペンギンのような歩きかたも)。そういう意味でお茶目なハイドンはぴったりでした。しかし幸せな音楽だけでなく、例えばモーツァルトのファンタジーは心から悲しかった。
みんなの弾いているピアノからこんな音が出る、というのも驚きでした。大きなホールで、彼はほとんど大きな音を出しませんが、近くで弾いているように私たちに届いてきました。音楽とは豊かなものだと心から感じられた、本当に素晴らしい体験でした。