1月24日、ミュンヘンから4時間かけてたどり着いた街は、フライブルク。ミュンヘンよりも格段に暖かいこの街に来るのは6年ぶり、2回目です。
さてこの日の目的であるコンサートは・・・
あのラベック姉妹が、べリオの「2台ピアノのための協奏曲」を弾く、というもの。ラベック姉妹の演奏はセオは小学生くらいのとき以来(カトーは初めて)。グリーンとピンクの服をまとって舞台に登場した2人をみて、思わず「かわいいー」と(いったい2人は今いくつくらいなんだっけ?と思いながらも)言ってしまいました。そして、音楽はまるでかわいくなく、実に厳格に書かれたべリオの作品を熱く演奏していきます。
・・・強烈な25分間が過ぎたあと、もちろん拍手喝采。アンコールはべリオのおじいさん(?)のかわいい連弾作品を足を組みながらはちゃめちゃに演奏、お客さんの心をゲットしていきました。
SWR Sinfonieorchester Baden-Baden und Freiburg
Michael Gielen, Dirigent
Katia und Marielle Labeque, Klaviere
Luciano Berio (1925-2003): Konzert für zwei Klaviere und Orchester
以下おまけ:
フライブルク、実は私たちが初めて足を踏み入れたドイツの街でした。普通なら国際空港のあるフランクフルトでしょうが、2003年にスイスであったマレイ・ドラノフ・コンクールの予選のために渡欧した私たちはまずチューリッヒに入り、そのあと電車でドイツを北上して行ったのでした。
6年前は一緒に行ったN先生と各地の友だちにすべてを任せきり、フライブルクでもみんなのあとをくっついていっただけでした。そのころフライブルクにはたくさん友だちが留学していて、わざわざ集まってくれて夜遅くまで話していたなあ、なんて当時の自分たちの年齢にびっくりしながらも、懐かしく思い出していました。当時はカタコトすらドイツ語が話せず、友人に「男子トイレは「D」だぞ!」とだまされ(Dは女性。男性はH)、トイレのなかでおばさんと鉢合わせして気まずい思いをしたなんてことも。